実例公開!偏差値10ポイント超の
逆転合格の戦略とは?

 最後に、実際に10ポイント以上の偏差値を超えて合格した3人の教え子の保護者たちの実例をお伝えします。逆転合格の絶対条件は、「出願して、他校への受験機会がなくなるリスクがあるのを承知で、受験しにいくこと」です。ぜひ、ご参考になればと思います。

●Aさん
「偏差値表は、合格ライン80%で決められていることが多いのですが、我が家は50%を目安にしました。80%でも10人に2人は不合格になるのですから、絶対に安全とも言えません。長い人生を考えると、五分五分だとチャレンジするのは普通のことだとも息子と話をしました」

渋田捕捉
 模試の偏差値表を見るときに、80%と50%の偏差値の幅が大きい学校は、逆転合格をした生徒が多いことが分かります。
 反対に、この幅が小さい学校は合格ラインが高いケースが多く、一定以上の力がない子どもでは弾かれてしまうことがあります。
 公立中高一貫校などは、この幅が非常に広いため、模試の偏差値では測れません。「合格ライン」の%の数字は、客観的に学校を分析する指標と考えて良いでしょう。