ラルー氏

 人や組織はどう考え、どう行動するかを考え続ける――。企業や社会で日々悩みながらも前を向き、変革を推進しようとする「チェンジリーダー」へ、人をベースとした、経営・戦略や組織、そしてイノベーションに関する情報をお届けする「経営・戦略デザインラボ」。理論と実践をかけ合わせたイベントシリーズ第8弾「不確実な時代における しなやかな組織運営」(※)で行われた、『ティール組織』著者、フレデリック・ラルー氏の基調講演を特別公開します。(企画・構成/ダイヤモンド社 編集委員 長谷川幸光、協力/中川生馬)
※2023年9月5日実施

不確実な時代における
しなやかな組織運営とは?

ラルー氏プロフィールフレデリック・ラルー(Frederic Laloux)
『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(英治出版)著者。マッキンゼーで10年以上にわたり組織変革プロジェクトに携わったのち、エグゼクティブ・アドバイザー/コーチ/ファシリテーターとして独立。2年半にわたって新しい組織モデルについて世界中の組織の調査を行い、本書を執筆。17カ国語に翻訳され60万部を超えるベストセラーとなる。現在は家族との生活を最も大切にしながら、気候危機を止めるプロジェクトに注力している。

 ポスト資本主義、コロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻、気候変動……。世界のどこかで異変が起こると、いつの間にか自分たちもそれに巻き込まれ、対応を余儀なくされる。しかもその異変は予測が非常に難しい―――。

 こうした「不確実な時代」では、これまでの組織モデルは通用せず、企業は試行錯誤しながら生き延びる術を模索し、新たな組織モデルを求めるようになります。

 発売以来、フレデリック・ラルー氏が著した『ティール組織』(原題:Reinventing Organizations)が世界中で読まれ続けているのは、そのような企業や人々が世の中に溢れていることを証明しているともいえます。

 ティール組織は「自主経営」のみがピックアップされ、「組織の階層構造を無くすなんてことは無理だ」と思われがちです。しかしこれは誤解であり、「自主経営」だけでなく「全体性」や「存在目的」の3つすべてが重要であり、できるところから始めればいい、これがティール組織の本質です。

「ティール組織というのは目指すべきものではない。企業ごとに目指すものは異なり、結果的にティール組織のような組織になった、それでいい」――。『ティール組織』の著者であるフレデリック・ラルー氏はこのように述べています。

 本講演では、普段はあまりメディアに出演しないラルー氏が、自らティール(進化型)組織について語る、貴重な映像です。ぜひご覧ください。

※動画は全部で1時間03分です
※ご視聴にはダイヤモンド・オンラインの無料会員登録が必要です