サンリオのビジネスモデル
サンリオは、サンリオピューロランドでおなじみの会社です。テーマパークだけでなくギフト商品の企画・販売やキャラクタービジネスなども行っています。
売上高の内訳を見ると、約85%が商品販売及びライセンス事業で構成されており、テーマパーク事業は全体の約14%です。つまり、サンリオのメインの収益源はテーマパーク事業ではなく、商品販売とライセンス事業であることが下図から読み取れます。
ライセンス事業とは、サンリオキャラクターの使用を許可する権利を与え、その見返りとして利益を得るビジネスです。
具体的なキャラクターの活用事例には、以下のようなものがあります。
(1)キャラクターを使った商品化
玩具や家電、文房具などの様々な商品にサンリオキャラクターを使用することで、商品の販売促進に貢献することができます。
(2)デジタルコンテンツビジネス
ゲームアプリのコラボやアプリの配信、SNSコンテンツの配信、キャンペーンなどにサンリオキャラクターを利用し、集客や利益の最大化につなげることができます。
(3)プロモーションライセンス
サンリオのキャラクター達を「タレント」として、企業や行政など団体の商品やサービスなどの広告・宣伝やセールスプロモーションに幅広く活用できます。
(4)キャラクターを使ったイベントや施設装飾
サンリオキャラクターを使ったパレードや展示型イベント、ホテル・旅館などの空間装飾などのコンテンツを用意し、イベント会社や宿泊会社の販促活動を支援しています。
ライセンス事業は、キャラクターの使用を許可するビジネスのため、ほとんど原価はかかりません。
したがって、サンリオの損益計算書は売上原価の比率が低くなる特徴があります。
一方、ライセンス事業は、キャラクターの開発や広報に力を入れる必要があるため、従業員の人件費や販売促進費などが多額に発生します。よって、サンリオは販管費の比率が高くなるのです。