コロナ禍で業績が悪化した
テーマパークビジネス

 両者の直近の損益計算書を見ると、利益が出ていることが分かります。しかし、常に業績が好調だったわけではありません。2020年に蔓延した新型コロナウイルスの影響で、テーマパークビジネスを行う両社は業績不振に陥りました。

 ここからは、コロナ禍での業績変化について見ていきましょう。

オリエンタルランド:臨時休園や入園者数の制限で減収減益

 オリエンタルランドは、コロナの影響を大きく受け、21年3月期の売上高は前期(20年3月期)の半分以下となってしまいました。

 業績が悪化した背景には、臨時休園や入園者数の制限などによる入園者数の減少があります。コロナの影響が出始めたばかりの20年3月期の入園者数は2901万人であったのに対して、コロナ禍の21年3月期の入園者数は756万人まで減少しています。

● 20年3月期:2901万人
● 21年3月期:756万人
● 増減:マイナス2145万人

 たった1年間で2145万人もの入園者数が減少してしまいました。

 その結果、21年3月期の決算では、多額の営業損失を計上しています。当時の厳しい経営状況が数字の動きから伝わってきますね。