公認・非公認自動車教習所の
メリット・デメリットとは?

 指定自動車教習所の場合、決められた時間に、決められた学科教習と技能教習を受けなければなりません。どんなに学科の知識が豊富で、試験で満点を取れるスキルがある人でも、決められた時間(1時限50分で26時限)は必ず座学を受けなければなりません。技能教習も同様で、たとえドライビングセンスが良く、どんどん先に進める技量の持ち主でも、決められた時間(1時限50分でMTは34時限、ATは31時限)は受講しなければなりません。

 一方で、非公認教習所はそうした“縛り”がありません。基本的に学科教習は自習で、技能教習も試験に合格できるレベルになればオーケーです。

 非公認教習所には、2種類あります。「届出自動車教習所」と、「指定外自動車教習所」です。届出自動車教習所は、公認ではないものの各都道府県公安委員会へ届出をしている教習所で、各都道府県公安委員会から業務指導などは受けています。

 公認の指定自動車教習所の場合、第1段階だと1日2時限しか技能教習を受けられません(第2段階だと1日3時限が可能に)。それに対して、非公認の届出自動車教習所は、そもそも何段階という区分がなく、1日あたり3時限の技能講習を受けられます。また、同じく非公認である指定外自動車教習所の場合は、制限がありません。

 ただし、仮免許取得後の路上教習は、1日2時限までという縛りがあります。路上教習は、10時限を受講しないと本免許の試験を受けられない規則なので、これはどんな場合でも最低5日間は必要です。公認の指定自動車教習所の場合は、19時限の路上教習を受ける決まりで、さらに教習ごとに評価が行われ、基準に達しない場合は追加教習が必要になります。