内閣府が発表した『子供・若者白書』(令和4年版)には、子どもや若者にとって、家庭や、学校、地域など、ほっとできる「居場所」の数が多い方が、自己肯定感やチャレンジ精神、将来への希望などが高まる傾向がある、との記載があります。例えば、普段の日常生活のさまざまな場面で、あいさつやおしゃべりをきっかけに交流が始まれば、それは、子どもたちの「話す力」を養うだけでなく、子どもたちが安心して過ごせる地域社会の居場所づくりにもつながると私は考えます。
もちろん、子どもたちの中には、近所の人や遠い親せき、友達の家族を前に、あいさつの言葉すらなかなか出てこないお子さんもいます。顔は知っているけれどあまり話さない相手や、久しぶりに会う人などには、気後れしたり、恥ずかしがったりしてしまう。年齢が小さいお子さんには特に、そうしたケースが多いかもしれません。