同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「自動的に協力者が増え続ける5‐5‐10の法則」である。
【貧す人】まず提案書をつくって、営業活動しよう
【稼ぐ人】提案書をつくる前に、5人に聞いてみよう
投資家がうなずく提案の極意が、「5‐5‐10の法則」だ。
これは数字の通り、3つのステップから成っている。
「5‐5‐10の法則」の3つのステップ
◎ステップ1:
ビジネスのイメージが湧いたら、いきなり提案書をつくって提出してはいけない。まず紙を持たずに身近な5人の人の意見を聞くのだ。
「こんなことを考えているのだが、どうかなあ」
すると、いろいろと否定的な意見がいっぱい出てくる。これが重要だ。
「そうか……」と、そこで一生懸命考え、吟味する。
◎ステップ2:
この段階でも、資料はきれいなものは不要。手書きでいい。
紙ナプキンの裏に書かれたぐらいのものでいいのだ。それを持っていく。
そして、別の5人に、その手書きメモを見せ、改めて意見を聞いて、提案を改善する。
そのときには、もう既に絵になっているので、細かな具体的な質問が出てくることが期待できる。
◎ステップ3:
だんだん自分の中でも固まってきたら、今度は10人の人に見せられるよう、スライドなどの資料をつくって持っていく。
しかし、ここでも重要なポイントがある。
全部を完成させないことだ。
この資料を、プロジェクトになったら協力してくれそうな人に持っていき、
「これが実現するためには、どんな条件をクリアする必要があるだろうか?」
と聞いてみる。
すると、この間に20人の応援者が増えていることになる。
最初に聞くときに覚えておくといいフレーズ
【貧す人】は、最初に提案書をつくり、否定的な意見を聞くと意気消沈する。
【稼ぐ人】は、提案書をつくり込むのではなく、人を巻き込みながら、その過程で自分自身の思考も煮詰め、カタチにしていくのだ。
それと同時に、協力者も固まっていく。
そして、最初に聞くときに覚えておくといいのが次のフレーズだ。
「1つご相談したいことがありまして……」
「1つご意見をいただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
そうやって、自動的に協力者を増やしながら、提案を練りあげよう。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)