受けやすくて受かりやすい4校

 栄東の10日入試が大人気となる前は、聖望学園(飯能市)がお試し受験先として人気があった。志望者数が少ないため予想は控えるが、[2・4科型]はいずれも増加傾向にある。 [10日1回]は24年に136人が受験し、不合格は1人のみで実倍率1.01倍だった。24年実倍率を見ていくと、[12日午後3回]は1.05倍、[18日4回]は1.13倍、[2月4日]は1人受験で1倍となった。[11日2回適性検査型]の24年受験者は208人と多かったが、実倍率1.01倍だった。どの回も、極めて受けやすくて受かりやすい状況が25年も続くだろう。

 2科・4科の[10日1回]に136人が受験し、実倍率1.09倍だった埼玉平成(毛呂山町)。 同じく[13日2回]は、16人が受験して実倍率1.14倍だった。国算英から一つ選ぶ1科入試は、 [11日午後1回](24年は12日に実施)、 [18日2回]と[2月6日3回]の3回設定されているが、いずれも受験生が極端に少ないので、ここでは25年の予想は控えたい。

 寮もある自由の森学園(飯能市)の入試はかなりユニークである。志望者数があまりに少ないので25年の予想はできない。24年は13日だった[11日A]と[11日B]は、いずれも国算の筆記の後、5教科(理科、社会科、体育科、音楽科、美術科)いずれか一つの授業を受けて、グループと個人の面接を受けるというものだ。

 AとBの違いは、入学辞退した際、入学手続き時に納められた諸費用の扱いにある。Aは一切返還しないのに対して、Bは入学金と入寮費以外は返還する。24年に、Aは81人、Bは67人が受験しているが、実倍率は1.23倍と2.91倍と大きく異なる。

 国数の筆記試験とグループ面談を行うC入試は、25年には2月1日と22日に設定されている(24年は1月22日、2月3日と23日の3回実施されていた)。24年の2月3日は38人が受けて、実倍率7.6倍とかなりハードだった。日程変更の影響が25年はどのように出るのだろうか。

 本庄第一(本庄市)は、国算の総合問題と保護者同伴の面接を行う[10日単願]を24年は22人が受験し、実倍率は1倍だった。学力テスト型の一般入試は、2科・4科の[11日1回]と2科の[26日2回](24年は28日)があり、24年実倍率は1.1倍と1.2倍だった。

 70人を募集する東京成徳大学深谷(深谷市)は、4回の入試を行う。各入試回には2科か4科と英語の試験が設定されている。24年の受験者数が20人と一番多かった[10日1回]の実倍率は1.11倍だった。同様に、[11日2回]は1倍、[13日3回]は1.5倍、[20日4回]は1.05倍で、25年も受けやすくて受かりやすい状況が続くだろう。