ムーア氏

 人や組織はどう考え、どう行動するかを考え続ける――。企業や社会で日々悩みながらも前を向き、変革を推進しようとする「チェンジリーダー」へ、人をベースとした、経営・戦略や組織、そしてイノベーションに関する情報をお届けする「経営・戦略デザインラボ」。理論と実践をかけ合わせたイベントシリーズ第9弾「『顧客進化(CX)』を実現する 組織変革とテクノロジー」(※)で行われた、「キャズム理論」の提唱者であり、マーケティングの世界的権威、ジェフリー・ムーア・コンサルティングマネージングディレクターのジェフリー・ムーア氏の基調講演を特別公開します。(企画・構成/ダイヤモンド社 編集委員 長谷川幸光、協力/中川生馬)※2023年10月5日実施

顧客起点で同じゴールに向かうためには
企業自体が変わらなければならない

ムーア氏ジェフリー・ムーア(Geoffrey Moore)
1946年ポートランド生まれ。米国の組織理論家で経営コンサルタント。キャズム理論の創始者として知られるマーケティングの世界的権威。破壊的テクノロジーがビジネスと組織運営に与える影響と、企業が取るべき戦略をテーマに著述と講演を続け、スタートアップと大企業の双方に助言をしている。複数のベンチャーキャピタルを支援するとともに、コンサルティングやトレーニングを手がけるキャズムインスティチュート、キャズムグループ、TCGアドバイザーズの名誉会長を務める。著書『キャズム』(翔泳社)は100万部を超えるベストセラーに。その他、『トルネード』(海と月社)『ゴリラゲーム』(講談社)、『企業価値の断絶』『ライフサイクルイノベーション』『エスケープ・ベロシティ』(翔泳社)、『ゾーンマネジメント』(日経BP社)など。

 SaaS(Software as a Service/クラウド上で利用するサービス)やサブスクリプションサービスなど、新規テクノロジーの劇的な浸透は、企業、そして私たちの生活に、破壊的な変化をもたらせています。

「所有」から「利用」へと、顧客の求める「価値」が変容したことで、多くの企業は従来のモノ売りから脱却し、顧客との継続的な関係の構築に迫られています。

 カスタマー・サクセスやカスタマー・エクスペリエンスが重要視されるようになり、「価値提供」から「価値共創」へと、企業の価値観も変わらざるを得なくなりました。加えてこれからの時代には、より、持続可能性、多様性の尊重、ウェルビーイングへと、顧客を積極的に導く「カスタマー・トランスフォーメーション(CX/顧客進化)」の観点も重要です。

 経営戦略として、顧客起点で、顧客と同じゴールに向かう――。そのためには何より企業自体が変わらなければなりません。

 本講演では、「キャズム理論」の提唱者であり、マーケティングの世界的権威、ジェフリー・ムーア・コンサルティングマネージングディレクターのジェフリー・ムーア氏が登場。「キャズム」や「ゾーンマネジメント」の解説を交えながら、企業は「破壊的変化」にどう対応すべきか、企業の次世代リーダーへ提言します。ぜひご覧ください。

※動画は全部で56分です
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