親の価値観は、それまでの人生での経験や体験を通じて養われてきて、その価値観や価値基準に従って、子どもに経験を提供しようとします。

 なぜなら、それに親が価値を感じているからです。親もまた、自分の親の価値観の影響を少なからず受けていることになります。

 したがって、遺伝的な影響はともかく、代々の価値観が輪廻のように巡ってくると言えます。

 小学校までは、ほぼ親の価値観で提供された体験と経験で自分の価値観を形成していきます。中学生ぐらいから、親を超えた体験を得ることができるので、子どもは自らの価値を見つけていけることにもなります。

 人は、経験すれば誰でもが自身の中に何らかしらの価値が形成されます。初めは親の価値観や価値基準で子どもに経験を与えていくものではあるのですが、その価値観を決して強要してはいけません。

 なぜなら、子どもの人生は親の影響を受けますが、親のモノではないからです。

親の仕事は子どもが
固有の価値観を生む手伝い

 あなたの価値観は、どこで形成されたと思いますか?

 小さい頃にたくさんの経験をさせてもらったご両親の影響は受けているでしょうが、親の価値観を、もし強要されていたらどうだったでしょうか?