iDeCoやNISAで購入する株式や投資信託のように、将来の投資収益いわゆるリターンが確定しておらず、元本が保証されていないものを「リスク資産」と呼びます。一方、現金や定期預金のように元本が保証されているものを「無リスク資産(安全資産)」と呼びます。資産配分を決めるには、次の2段階のプロセスで行います。

プロセス1
投資効率(シャープレシオ)の最もよいリスク資産を選択する。

プロセス2
個人のリスク許容度(あるいはリスク選好)に応じて、安全資産である現金とプロセス1で選んだリスク資産の割合を決定する。

 プロセス1については悩む必要はありません。選択するリスク資産は時価総額加重平均に基づくインデックスファンド一択です。

 インデックスファンドによって多少のコスト差はありますが、誤差の範囲内といってよいでしょう。資産額、年齢、運用期間、リスク許容度といった個人の属性によって購入する商品の種類を変える必要はありません。

 個人によって変わるのはプロセス2の部分です。「リスク資産をどれだけ買うか」です。

 リスク許容度とは、投資においてどの程度の損失を受け入れられるかという度合いのことです。