誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!
目標がやる気を失わせる?
今日は「目標の立て方」についてお話ししたいと思います。
目標というのは、1つにやる気を出すために立てるものです。けれど、目標を決めることで、逆にやる気を失ってしまうことも少なくありません。
アテクシは、近ごろ音声配信Voicyの放送回数が1000回を超えましたが、最初から1000回を目標にしていたら、とてもやりきれなかったでしょう。
目標自体が負担になる?
そうした崇高な目標ではなく、「これなら続けられそうだな」と感じたり、「聞いてくれる人が増えて嬉しいな」という目の前の些細な喜びが原動力になっていました。
そうやって日々コツコツ続けていたら、気づいたときには1000回になっていただけ。こういうことって、世の中にもたくさんありますよね。
もし目標を立てるなら、自分の目標がなんのためのものかを考えることが大切です。目標を立てた途端に「できるかな……」と不安が湧き上がる目標は、そもそも目標自体が負担になっています。
絶妙な目標の立て方
前向きに「やってみたい」「頑張るぞ」と思えるような目標を設定すべきなんですね。大事なのは、目標を立てることそのものではなく、やる気を引き出すことです。
そのためには、達成可能性が50%くらいのやや甘めの目標を設定するといいでしょう。
達成可能性・五分五分がオススメ
達成可能性が10%とか20%といった高すぎる目標を設定してしまうと、自分を追い詰めるための目標になってしまって、やる気を失ってしまうでしょう。
逆に達成可能性が90%という甘すぎる目標だと、目標を立てるまでもなくやる気がいまひとつ高まらないでしょう。
だから目標を立てるなら、達成可能性・五分五分がオススメなんです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。