高速道路を走っているときお世話になるのが、サービスエリアとパーキングエリア。この二つはどういう基準で分けられているのか、そして何kmごとに設置されているかご存じですか?また最近は、PasarやEXPASA、PAVARIEなど変わった名前の施設も増えて、ますます分かりにくくなっている状況。高速道路の休憩施設についての豆知識をまとめました。(ライター・プランナー 植村祐介)
高速道路になくてはならない存在、サービスエリアとパーキングエリア
高速道路のサービスエリア(以下、SA)とパーキングエリア(以下、PA)。沿道に店舗がなく、路上での駐停車が禁止されている高速道路では、ドライブの間の休憩や、知人友人のクルマとの待ち合わせ、さらにはその先のドライブルートの確認などのために、なくてはならない存在です。
SAとPAには、どのような違いがあるのでしょうか?
ごくごく一般的な理解としては、「レストラン、ガソリンスタンド、お土産物店などを備えた規模の大きな施設がSA」「小規模で、駐車場とトイレ、立ち食いそばやカレーなどの軽食を提供する店舗があるのがPA」といったものではないかと思います。
そうしたイメージどおり、SAの多くはレストランやガソリンスタンドを用意し、さらには宿泊施設も備えるところもあります。またPAのなかには店舗がなく、駐車場とトイレのほかは、飲み物の自販機くらいというところも少なくありません。
大きなPAや、小さなSAもある
ところがPAの中には、関越道・三芳PA(上り)のように、ガソリンスタンド、本格的なレストランと大規模なフードコート、産直の野菜や果物も含めた土産物店、さらにはカー用品専門店までを用意する、SA顔負けの設備を整えたところもあります。
一方で日本でもっとも北にあるSAとして知られる道央道・砂川SAは、ガソリンスタンドこそあるのもの、ほかの施設はPAにありがちな規模のフードコートや売店レベルです。
また、東北道の花輪SA(下り)、津軽SA(上り/下り)のように、SAでありながら、ガソリンスタンドがないところもあります。
つまり、規模や施設の内容だけでSAとPAの違いを説明することはできないと言っていいでしょう。