気になるお味と「圧勝」ポイント
コースのすべての料理でこういった説明がある。ユーザーフレンドリーを目指したというよりは、それっぽい雰囲気を出そうと努力しているように感じる。
人手不足の時代に、自動配膳ロボット「ネコニャン(仮)」ではなく、わざわざ人間が料理を運び、料理の説明をしてくれた。
ちなみに、ネコニャンと私が勝手に呼んでいた配膳ロボットの名を調べたら、店舗ごとに違うようで、「チーズインハンバーグ太郎」とか「デミニャン」とか「田中さん」とか、好きなように名前がつけられているようだ。
それっぽく雰囲気づくりをすることは、高級フレンチでは当たり前のことなのだが、ガストでは少し無理があるように感じた。
隣の席では女子高生2人組がドリンクバーを飲んでいて、もう一方では家族連れがハンバーグとポテトをガツガツ食べていた。フレンチレストランとはちょっと違う雰囲気である。
コースは、前菜を除いて総じて非常においしかった。コスパ感としては、セブンイレブンのお弁当やお惣菜コーナーで同程度のものを食べようとしたら、同じ金額くらいかかるかなという感触だ。
ガストのハンバーグはとにかくどのメニューもおいしいのだが、このコースのハンバーグもやはりウマかった。デザートも良かった。
コスパという意味で他のフランス料理に圧勝していると思うのは、コース料金には入っていないものの、別途ドリンクバーを頼めば炭酸水をいくらでも飲めるところだろう。カジュアルフレンチでも、炭酸水は案外いい値段がするところが多いものだ。今回は心置きなく、フレンチと炭酸水を楽しめた。