休みの4~5分の1程度だけ
頑張ってみる

 まず、「ちょっとだけ」とは、どれくらいなのか。時間配分としては、「休暇の4分の1から5分の1程度」を目安にすると良いと思います。

 1日の稼働時間を8時間とした場合、3連休なら5~6時間程度、5連休なら8~10時間程度です。

 5~6時間は、例えば、東京~新大阪を新幹線で往復するくらいの時間です。つまり、帰省時の新幹線の往復時間だけ頑張ってみるわけです。そんな長距離移動をする予定がないという場合には、毎朝、どこかにお出かけする前に2時間ずつ頑張ってみる、ということでも目標時間に到達できます。

 どうでしょう。「できそうな感じ」がしてきませんか?

仕事に紐づけられることなら
何でも良い

 とはいえ、「ちょっと頑張る」と言っても、いったい何をしたらよいのだろう?と思ってしまう人もいるでしょう。

 結論から言うと、「何でも良い」のです。

 もちろん、仕事に関連していることの方が好ましいのですが、多少ズレていても構いません。重要なのは、目標を定めて、その実現のために頑張っていることです。

 例えば、本を読んでみる、とか、英語の勉強をする、でも良いでしょう。本も、接客のコツや仕事にまつわる技術領域の本もあれば、いわゆるビジネス書や自己啓発本もあります。どれでなければいけない、ということはありません。普段、時間がなくて読めていない本にトライしましょう。

 私が新人コンサルタントだった頃には、上司から「サラリーマン小説を100冊読め」と言われました。新卒でコンサルタントになった若手は、一般的な企業において、どういう悩み事や困りごとが日々起きているのかを経験する機会がありません。それを補うために、(もちろん、フィクションであるという前提ですが)疑似体験としてのサラリーマン小説を読んでおけ、というわけです。

 それ自体に、とても意味があるかと問われると、正直それほど大きな意味はないと思いますが、それでも、年末年始にサラリーマン小説を3冊読んでみるというのも、面白い試みには違いありません。