長期休暇の「はじめ」と
「おわり」にやるべきこと

「ちょっとだけ」とはいえ、せっかく頑張るのですから、効率よく頑張るに越したことはありません。

 そこで、「頑張り」を、仕事の成果に直結させるためのコツをご紹介しておきましょう。ポイントは、お休みの「はじめ」と「おわり」にあります。

 まず、「はじめ」、つまり、お休みに入ったタイミングのコツです。ここでやっておくべきは、自分の手元に残っている仕事は何か、そして、それに関連して、休み明けにやらないといけないことは何か、を書き出すことです。

 担当している仕事の内容にもよりますが、早ければ10分程度、長くても30分あれば十分でしょう。紙に書いても良いですし、PCやスマホに保存しても構いません。ただし「絶対になくさない場所」に保存しましょう。

 なお、ここでのポイントは、仕事の記憶が鮮明に残っているうちに、さっさと書き切ってしまうことです。紙でもPCでもスマホでも、自分の外側、つまり外部記憶に保存することの最大のメリットは、忘れてしまっても構わない、という点です。

 ひとたび書いてしまえば、休み中には、そのことを完全に記憶から消してしまっても良いのです。これは、休暇を心の底から楽しむために、非常に大切です。

 なお、不幸なことに、これを洗い出した結果、休み明けまでにアレコレ準備をしないといけない、ということが分かってしまうケースもあります。そういう場合は、4~5分の1程度の「ちょっとだけ頑張る」の時間を、それらの準備作業に充てることになってしまうと思います。

 できるだけ避けたいことではありますが、そうなってしまった以上は仕方ありません。ただ、次回以降の長期休暇においては、そんなことにならないように、「休むための準備」をしっかりやることをお勧めします。

頭のいい人が長期休暇の初日と最終日にやっている“たった1つ”の習慣【周囲と差がつく!】Photo:PIXTA