大根に多く含まれる
“すごい成分”の健康効果とは?
前項で詳しく解説した「飲みすぎ」と「食べすぎ」の弊害をリセットできる“すごい食材”は、大根です。どこのスーパーでも買うことができて、通年で手に入れることができますが、12~2月が旬となります。
大根には、次のような効果が期待されています。
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消化を助ける:大根には消化酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)が含まれており、胃腸の働きを助け、消化を促進します。特に、熱を加えずに生のまま大根おろしで食べるのが効果的です。また、大根にはカリウムも豊富に含まれており、ナトリウムを排泄しやすくする効果があります。
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胃腸を整える:大根は「天然の消化剤」とも呼ばれ、胸焼けや胃酸過多などの症状にも有効です。
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利尿作用:大根にはカリウムが豊富に含まれており、利尿作用を促進します。余分な水分や体内の不要な物質を排除し、むくみの軽減や腎臓の働きのサポートになります。
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二日酔い解消:大根のビタミンCは肝臓のアルコール分解を助ける効果があります。アルコールを摂取すると肝臓で代謝され、アセトアルデヒドが発生します。このアセトアルデヒドが悪酔いや二日酔いの原因となりますが、ビタミンCは肝臓の酵素の働きを活性化させてアセトアルデヒドの分解を促進します。また、抗酸化作用によりアルコールの分解時にできる活性酸素から肝臓を守ってくれます。さらに大根に含まれる消化酵素やイソチオシアネートなどにより、二日酔いの症状を緩和するのにも役立ちます。
- 発がん抑制作用や抗菌作用:大根の辛味成分であるイソチオシアネートには抗酸化作用があり、がんの原因となる有害物質を解毒する作用があると言われています。
1年中出回っている大根ですが、冬の大根は、寒さから身を守るために糖分が増すため、みずみずしくて甘く、やわらかいのが特徴です。また、低カロリーでビタミンやミネラル、抗酸化物質を含んでいるため、食べ過ぎや飲み過ぎのリセットや冬の健康管理に役立ちます。
一緒に摂りたい
大根と相性がいい食材
食べ過ぎや飲み過ぎをより強力にリセットするには、次のような食べ物を併せて摂取すると効果的です。
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ビタミンCを多く含む果物:みかんやりんご、キウイ、イチゴなどは、アセトアルデヒドの分解を早める効果があります。
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野菜や海藻、果物類:豊富に含まれるカリウムは摂りすぎた塩分を排出させるのに役立ちます。
- 肉、魚、大豆製品:たんぱく質を多く含む食品をとることで肝臓の代謝機能が促進されて、アルコールの分解も進みます。 アルコール分解に必要なビタミンB1も豊富に含まれています。
これらの食品と併せて水分を補うことも大切です。ノンカロリー、ノンカフェインのお茶や水などをこまめに飲むようにしましょう。