健康経営の実践企業は
低離職率という調査結果
経済産業省はまた東京証券取引所と共に、上場企業の健康経営優良法人の中で特に素晴らしい取り組みを行っている企業を「健康経営銘柄」として選定。10回目となる24年は52社が選ばれた(下表参照)。
健康経営に取り組む企業は離職率が低いというデータがある。22年の全国企業の平均離職率が11.9%であるのに対し、24年に選定された健康経営優良法人の離職率は5.7%、健康経営銘柄では3.5%と低い。
また、生命保険会社や信託銀行など顧客資産を運用する機関投資家の間では、投資先企業の健康経営を評価する動きが拡大している。経済価値と社会価値の創造に寄与すると考えられるからだ。例えばアクサ生命は、ESG投資の評価項目として採用していることを公表している。
労働市場においても、資本市場においても、健康経営は好影響をもたらしている面があるのだ。