中学受験をするなら「低学年」から鍛えるべき3つの力写真はイメージです Photo:PIXTA 

低学年から始める家庭学習は中学受験の準備において重要なカギとなる。幼児から高校生まで教える人気学習塾「VAMOS」の富永雄輔代表の連載第9回は、基礎学力を固めるための「計算力」「読書力」「論理的思考力」の伸ばし方、さらに体験型学習の活用法など具体的な方策を取り上げる。(進学塾VAMOS代表 富永雄輔、構成/ライター 奥田由意)

 中学受験を考えている家庭では、いつから準備を始めればよいのか迷われているかもしれません。塾の新年度となる2月になる前に入塾を検討される方も多いでしょう。

 加えて最近では、単なる4教科の知識的な面での学力だけではなく、「論理的思考力」が求められているということがよく喧伝されます。そのことへの対策はどうしたらいいのか。また、できるだけいろいろな体験もさせてやりたいが何をさせればいいのか。読書好きな子どもは成績が伸びやすいというが、どうやって本読みの習慣をつければよいのか。

 低学年から塾に行くにせよ、行かないにせよ、一般論として押さえておきたいのは家庭での学習時間が比較的取りやすい今のうちに読書力も含め、基礎的な学力だけはしっかりと身につけておくに越したことはないということです。当然ながら、この時期に算数の鶴亀算のような特殊算や、国語で選択肢を選ぶテクニックなどを身につける必要はありません。

 今回は、低学年のあいだに家庭で何をすればよいのか。低学年で身につけるべき基礎学力をどのように伸ばしていけばよいのか、計算力、読書力、論理的思考力、体験学習を中心に詳しくお話ししていきましょう。