![エスカレーター校 クライシス#4](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/3/7/650/img_370b4fb05708a4285d3993d4b6070a0a516512.jpg)
一貫教育を施すエスカレーター校の中で、出生数激減の衝撃を一番早く食らうのが幼稚園であり、小学校である。しかも幼稚園は少子化だけでなく、共働き家庭の増加により園児が保育園や認定こども園に流れている。特集『エスカレーター校 クライシス』(全15回予定)の#4では、エスカレーター校の幼稚園、小学校について定員充足率ワーストランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
付属幼稚園41園と小学校34校
どちらも29園・校が定員割れ
少子化が予想を上回るスピードで進み、出生数は2016年に統計開始以来初めて100万人を割り、22年に80万人を割った。24年は70万人を下回った公算が大きい。
その子たちが18歳になって学生人口が急減するまでに大学が淘汰されることは避けられない。が、それよりも前に高校や中学、小学校が影響を受けるし、幼稚園運営においては目の前の大問題。一貫教育を施すエスカレーター校を展開する学校法人は、ゴールとなる大学の存続是非が問われる中、入り口となる幼児・児童教育のパイの大幅縮小に直面している。
ダイヤモンド編集部では、名門校を中心に私立エスカレーター校の定員充足率ワーストランキングを作成した。60学校法人が運営する幼稚園41園(保育園、認定こども園を含む)、小学校34校を対象にした今回は、幼稚園、小学校どちらも29園・校が定員割れだった。次ページでは、定員割れした小学校と幼稚園のワーストランキングを掲載する。