「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。
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「0がたくさんある大きい数字」の計算、どうしていますか？
2000×400
みなさんは、こういった「0がたくさんある大きい数字」の計算に出会ったら、いつもどうしていますか？ 暗算しようとすると、0が多すぎてよくわからなくなりますよね。
ここで数字に弱い人は、頭が混乱して、フリーズしてしまいがちです。
しかし、数字に強い人は、暗算や計算を始める前に、まず数字を「扱いやすく」変えて、てなずけています。
今回は、「数字がこわい」がなくなる方法の1つとして紹介している「0だけ先に数える算」を紹介していきましょう。
頭とケタを分けて計算しよう
この「0だけ先に数える算」は、名前の通り、0だけを数える計算法です。次の順番で考えると、超カンタンに計算ができます。
②次に、0の数だけを数える
さっそくやってみましょう。
まずは頭の数です。頭の数は「2×4」ですので一瞬ですね。8です。
では次です。0の数を数えていきましょう。
400→2個
合計：5個
そして、ここで本書で紹介している「0を数えたら見る表」を見ましょう。
今回の0の数は【5個】ですね。「ない！」と思うかもしれませんが、【万】の4個と、あと1つだけです。1つは【十】ですね。つまり今回は【十万】です。
頭の数が「8」だったので、そのままくっつけてしまいましょう。
いかがでしょうか。こんな解釈をするだけで、計算が非常に速く、正確になりました。
これは計算を機械的にやらず、「頭の数」と「ケタ」で分けて、計算しやすく変換したからです。難しい数字が急にカンタンに、かわいくなりました。
数字に強い人は、計算する前に「一度、立ち止まる」
「0だけ先に数える算」は、0がたくさんある時に使える間違えない計算法です。
数字に強い人は、このような電卓を使わないと計算できなそうな数字に出会ったら、いきなり頭の中で計算をしたりはしません。そうすると頭が疲れてしまいますから。
数字に強い人は、自分の頭を使う前に、「数字のほうをカンタンに変換して」からラクに計算をしています。逆に言えば、「数字に弱い人」は目の前にある面倒な数字にそのまま挑んでしまい、消耗するのです。
「数字に強く」なりたい人は、計算前に一度「立ち止まる」ことを心がけてみるとよいでしょう。
（本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です）
