「築浅の中古マンション」購入で後悔しないために、絶対確認すべきポイントとは?【専門家が解説】「立地の良い」築浅中古マンションの人気が上昇傾向にある、だが、立地を最優先にするあまり、他の重要なポイントを見落としてはいないだろうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

軽視できないランニングコスト
「立地」だけで選んで大丈夫?

 マンション価格の高騰が続く中、特に都心部では「都心・駅近・大規模・タワー」といった物件がエリアの価格を牽引し、マイホーム購入のハードルは上がる一方となっている。その結果、予算と立地のバランスを重視する購入希望者の間で、「立地の良い」築浅中古マンションの人気が上昇傾向にある。確かに「立地」はマイホーム選びにおいて重要な要素には違いない。だが、立地を最優先にするあまり、他の重要なポイントを見落としてはいないだろうか。

 例えば、快適な住生活を送る上で、そして将来的な資産価値を維持する上でも、「管理費」や「修繕積立金」といったランニングコストも優先すべき要素となる。とりわけ、新築から間もない築浅中古マンションについては、表面化していない将来的な修繕コストを考慮する必要がある。そして、そのコストが顕在化しやすいのが、竣工後「2年目」と「9年目」のタイミングなのだ。

 なぜこのタイミングが重要なのか。それは、新築マンションに適用される「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)と、売り主が独自に設定する「アフターサービス」の期間が大きく関係している。