今回の構造改革についての発表を受け、パナソニックHDの株価が上昇したのは、テレビ事業などの低収益事業がなくなって、パナソニックは家電の会社ではなくソリューションの会社へと生まれ変わることへの期待感からです。

 でも本当にそうなるかどうかは、2025年度の検討次第。本当ならば、「課題4事業はすべてHDの経営判断で2026年末までに一掃するから」と今決めてしまうのがスピード感ある構造改革です。しかし、今回の会見は、その判断を先送りにして分社化した社長たちに見極めてもらうという発表だと感じました。

 いい方向へと事業再編が行われるといいのですが、やりきれるかどうかまだはっきりしないところが少しだけ不安です。