【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウを「PDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。

【SNS=人格】女子高生の本音と企業マーケティングの決定的ズレPhoto: Adobe Stock

感情が人を動かす

●すのはら

方法論やデータの話をしてきましたが、結局のところ、人を動かすときは「感情」が大事になってきますよね。

僕も以前、漫画『テニスの王子様』を読んで感情が動かされて、テニスを始めたんですが、青春学園3年のテニス部レギュラー・菊丸英二の真似をしてアクロバティック打法をやったら、手を捻挫してしまってやめました。

■たけち

ビートルズの「NOW AND THEN」に心を揺さぶられる

その話、とても感情が動いてますね。僕は最近だと、ビートルズ最後の新曲「NOW AND THEN」ですかね。1970年代にジョン・レノンが作詞・作曲して、自宅で吹き込んだままとなっていた古いカセットテープから生まれたんですが、この曲はポール・マッカートニーの4カウントから始まるんです。

これって、ファーストアルバム「Please Please Me」の1曲目「I SAW HER STANDING THERE」の始まりと同じ構成なんですよね。そんなオシャレで憎い演出に、感情が揺さぶられないわけがない。

いざ曲が始まると、ビートルズとともに生きてきたこれまでの記憶がこみ上げてきて、涙が止まらなかったんです。ビートルズ作品のアツすぎる構成だな、と。

●すのはら

人の感情を動かすのは簡単じゃない

感情が動いてるなあ。でも気をつけなくてはならないのが、人の感情を動かすのは、そう簡単じゃないってことですね。

マーケティングの業界にも、仮説を立てて感情を考えるフレームワークがありますが、本気で考えないとぜんぜんくみ取れてなかった、みたいなこと多いですよね。

■たけち

女子高生を甘く見てはいけない

特に「女子高生」なんかは甘く見ちゃいけないですよね。そう簡単に企業がつくったハッシュタグ(#)で、シェアなんてしてくれないですから。

●すのはら

世代ごとの感情を理解することが大事

僕たちも気をつけなくちゃ、とは思っていますけど、自分と違う世代の感情は、特に意識する必要があります。女子高生であれば「SNS=人格」というくらいの感覚をもっている世代です。

そんな世代がシェアするというのは、「自分の人格やセンスを公表すること」にも等しいですから。

★女子高生

あんまり知ったような口をきかないでもらっていいですか?

●すのはら ■たけち

はい……。

※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。