ヤマト決算が8四半期ぶりに増収増益!営業赤字から黒字に回復した理由Photo:PIXTA

ヤマトホールディングスの2025年3月期第3四半期連結業績は、3Q単体(10~12月)で増収増益となり、2Qまでの営業赤字から黒字に回復した。四半期単体での増収増益は23年3月期3Q決算以来、8四半期ぶり。越境ECを中心としたグローバル事業の伸長や大口顧客の宅配便単価上昇などが業績改善に寄与した。これを受け、営業利益を除く通期予想値を上方修正した。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です

ヤマト決算、2Qまでの赤字から回復へ
増収増益は8四半期ぶり

 ヤマトホールディングス(本社・東京都中央区、長尾裕社長)の第3四半期単体の売上高は前年同期比38億円増の5041億円、営業利益は32億円増の412億円。グローバル事業やコントラクトロジスティクス(CL)事業が増収したことに加え、宅配便3商品(宅急便・宅急便コンパクト・EAZY)の収入増が投函商品(クロネコDM便)の減収を吸収したことで増収につながった。

 利益面では、改善途上にある輸送領域でのオペレーティングコストなどが増加したものの、ラストマイルでの生産性向上や間接コストの圧縮などで営業費用を前期並みに抑えたことで増益を確保した。

 ただ、3Qまでの累計業績は、2Qまでの赤字が影響し、売上高1兆3445億円(前年同期比1.6%減)、営業利益262億円(47.8%減)、経常利益267億円(47.2%減)、純利益288億円(38.5%減)と減収減益のトレンドが続いている。