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高速道路の利用料金を節約できるETCマイレージサービス。このサービスは、高速道路の利用額に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントを通行料金の支払いに充てることができる便利な仕組みです。しかし、ポイントの有効期限や還元率、ポイント付与のタイミングなど、知っておくべき重要なポイントがいくつかあります。特に年度末に向けては、ポイントが失効してしまうリスクがあり2月の対応が非常に重要。本記事では、ETCマイレージサービスのポイントを無駄にしないためのポイントと注意点を、具体例を交えながら詳しく解説します。(ライター・プランナー 植村祐介)
ETCマイレージの基本は「たくさん貯めてから交換したほうがおトク」
高速道路をETC通行してポイントを貯め、そのポイントを「還元額」に交換して高速道路の通行料金に充てることができる「ETCマイレージサービス」。多くのドライバーが、このサービスを活用して車の維持費の節約に努めているのではないでしょうか。
ポイントの貯まり方は全国どのエリアでもほぼ同じですが、運営会社によって少し異なる部分があります。NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、宮城県道路公社(以下「NEXCO各社等」)では、通行料金10円につき1ポイントが付与されます。還元額への交換は、ETCマイレージサービスの「マイページ」などで行うことができ、交換単位が大きくなるほど還元率が上がる仕組みになっています。具体的には、1000ポイントが500円分(1ポイント=0.5円)、3000ポイントが2500円分(1ポイント=0.83円)、5000ポイントが5000円分(1ポイント=1円)という交換率となっており、より多く貯めてから交換したほうが得なのです。ただし、ポイントから交換された還元額は、道路事業者を問わず利用することができます。
本四高速も同様の仕組みを採用していますが、NEXCO各社等と本四高速で貯めたポイントを合算することはできません。また、他の道路運営会社では異なる還元率を採用しています。愛知道路コンセッション、広島高速道路公社、福岡北九州道路公社は100ポイント=100円分、神戸市道路公社は200ポイント=100円分となっており、これらのポイントも他社との合算はできません。
ポイントの付与タイミングと有効期限に要注意
ETCマイレージサービスを効率的に活用するには、ポイントの付与タイミングと有効期限について正しく理解する必要があります。
結論を先に述べると、要点は次の3つです。