
最終日の課題発表では「社員でも驚くような、実際に検討したいアイデアが多く出た」と、採用戦略室マネジャーの中村怜樹さんは言う。
サイバーエージェントは例年、8月から12月までの間に4回、選考を兼ねない3日間のインターンシップを実施しているが、それよりも早い5月に開催されたこのインターンシップを経て、早ければ大学3年生の夏には内定が出た学生もいる。
事業展開に必要な人材を
早期に獲得したい
昨今、高まるデジタル人材への需要に対して供給が追い付いておらず、多くの企業が獲得競争を繰り広げているが、そんな中、この早期インターンシッププログラムを始めたサイバーエージェントの目的は何か。
「当社が展開している事業全ての領域にAIを取り入れなければ、これからの時代を生き抜けないという認識があります。所有している膨大なデータを活用して、他社とも協業しつつ、一緒に働く人材をより強化していくために、24年は例年より早期の実施を試みました」
ただし、応募するのに「専門的な知識は必須ではない」と強調する。今年の参加者の経歴もまちまちで、AIを活用したサービスで起業している学生もいれば、文系で知識はそれほどない学生もいる。
「知識やスキルは後からいくらでも付けられる。それよりもAIやDXなどの領域に関心が強いかどうかが大事。加えて、サイバーエージェントのビジョンにどれだけ共感しているかを重視して選考を行いました」
人気企業の「内定直結型」とあって、選考を突破するのは簡単ではないが、このインターンシップに落ちても、その後行われるインターンや選考には再度応募できる。
「就活のスタートとしてチャレンジしてほしいです」(中村さん)