
「採用プロセスにおいて、ますます重要になっているインターンシップ。学生の能力を見極めるとともに、自社風土に合う人材を採用するため、各社は趣向を凝らしたプログラムを用意する。採用に直結するインターンシップを展開する企業をたずねた。世界最大の消費財メーカーの日本法人、P&Gジャパンの「内定直結型インターンシップ」では、初日から社員に混じって実務を担当するという。その目的とは?(取材・文/嶺 竜一)
「専門性を持つ人材を育てる」
インターンシップも職種ごとに
1837年に米国で設立され、世界80カ国以上で事業展開する世界最大の消費財メーカーのP&G。人材育成に力を注いでおり、ビジネス誌「TIME」で「The Best Companies for Future Leaders」に選ばれるなど、人材輩出企業としても知られる。
日本法人のP&Gジャパンは兵庫県神戸市に本社を持ち、従業員は約3500人。高い就職人気を誇るが、新卒採用の内定の多くは「内定直結型インターンシップ」を経験した人に出されるため、インターンシップが登竜門といえる。
P&Gジャパンの採用の特徴の一つが職種別採用だ。同社は、強い専門性を持った人材を若いうちから育てるキャリアパスを基本としている。
職種には営業、マーケティング、生産統括、経営管理、消費者・市場戦略(CMK)、情報戦略、人事統括(HR)などがあり、学生たちは事前にどの職種で応募するかを決めて、採用後にはそれぞれの部署でキャリアを築いていくことになる。将来的に職位が上がっていけば、経営やマネジメント等の知識・経験を身に付け、複数部署を率いるリーダーとして活躍する機会もある。
インターンシップも職種別で行われる。部門主体でそれぞれの実務に即したプログラムを実施。期間や内容は職種によってさまざまだ。数日間のものもあれば、数週間に及ぶ場合もある。一つの職種にのみ応募可なので、職種別説明会でそれぞれの業務内容や働き方などを深く理解し、就職後に自分がやりたい職種に応募することになる。