今回は新しいマキシを試乗した。フロントマスクはグリル開口部が目立たない最新トレンドを取り入れたスムーズなデザインを採用。ヘッドライトはLEDに変更され、FIATの新レタリングロゴをグリル中央に大きく配置。グリルの左側には4本線を斜めに配置した1980~90年代のロゴがさりげなく加えてあり、ちょっとしたポイントがデザインセンスのよさを感じさせてくれる。
大きなドアを開けて乗り込む。ドライバーズシートに座ると、まず感じるのが空間的な広さだ。上下左右にゆとりがあり圧迫感は皆無。シートはフィアットのロゴが描かれたシルバーライン入りで、すっきりとシンプル。座面やシートバック側面の張り出しは小さめで大柄な体格の人でも窮屈な感じはしないだろう。
インパネに目を移すと新デザインのステアリングやカラーデジタルメーター、10インチに大型化されたセンターのタッチスクリーンなど、さまざまなパートがアップグレードされていることがわかる。アダプティブクルーズコントロールのスイッチ類がステアリングに移動された点や、シフトセレクターがロータリー式からスイッチ式に変更された点など、細かい点だが着実に使いやすくなった。
商用車ベースとは思えないほど
快適性が高い
エンジンはアイドリング状態でも静かで、ディーゼル特有のノイズが聞こえることはほとんどない。もちろん黒鉛や臭気も抑えられている。排出ガス規制は最新のEURO6.3に対応。酸化触媒やSCR、微粒子フィルターがエンジン本体近く採用され、始動直後から排ガスをクリーンに保つ仕組みだ。セレクターをDレンジに操作してスタート。重い荷物を積む商用ニーズもカバーする最新のディーゼルターボだけあって、低速から力強く発進可能だ。
商用車ベースという考え方は忘れていいほど乗り心地は全般的に良好。タイヤはグッドイヤーの乗用車用低燃費タイヤを装着。耐久性や耐摩耗性を重視した商用車用タイヤとは異なる次元の快適性を提供してくれる。