「これで教育って…」吐き気が止まらない、親子を追い込んだ“先生の学級経営”学校長から保護者宛の手紙。保護者によると、いじめの調査結果については、教頭から「書面ではなく口頭で」と言われ、頑なに書面での回答を拒まれたという 撮影:秋山謙一郎

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1対7で小学校児童らがいじめ
神戸市教育委員会の見解は?

「阪神淡路大震災1.17」で甚大な被害を受けたことで知られる神戸市長田区。その長田区のとある公立小学校では、今、7人の児童らが保護者も巻き込んで1人の児童に対して集団でいじめを行うという事件が表面化している。

 このいじめがあったクラスの担任、X教諭は学校内外では、学級経営に長けた指導力のある先生として通っている。

 だが、その手法は、宿題や自由課題をしてこなかったり、忘れ物をしたりした児童の名前を黒板に大書きして何日もの間、貼り出すというもの。令和の今の時代では誰がどう見てもアウトだ。

 はたしてこの指導、そしてこうした学級経営は、是か否か。神戸市教育委員会に聞いた。

「(名前を貼り出すことには)問題があります。校長を通してX教諭に指導しました」

 こうして指導を受けたX教諭。しかし、この小学校や教育委員会関係者らによると、指導を受けた際にX教諭は、自分がなぜ指導されなければならないのか、どうにも納得がいかない様子だったという。そして、校長らにこう語ったそうだ。