
コメ価格の急騰が収まらない。政府の備蓄米の放出があっても店頭価格は5キロ4000円前後で推移。1年で7割弱の値上がりだ。食べ盛りの子どものいる家庭だとコメ代だけで年間10万円超の負担増という家庭も少なくないため、コメ代の節約は家計健全化へのカギとなる。そこで、2025年4月21日発売予定の『ダイヤモンド・ザイ6月号』より、家族の満腹感を維持しつつコメ代を減らす節約ワザを先行紹介する!(ダイヤモンド・ザイ編集部、取材協力=節約アドバイザー丸山晴美、イラスト=てぶくろ星人)
電気ガス代の補助も終了で
年10万円負担増の家庭も続出!

主食のコメの価格上昇が家計を直撃している。農林水産省の資料によるコメの市場価格を見ると、2025年2月は前年同月比で約66%も上昇。銘柄によるバラツキはあるものの、店頭価格だと5キロで2000円前後だったのが、ほぼ倍の4000円前後になっている。
大家族や特に食べ盛りの子どもがいる家庭などでは、コメを毎月10キロ単位で消費していく。そのため、年間でコメ代だけで10万円の支出増となる家庭も少なくないだろう。
4月からは電気代、ガス代への補助金も終了し、ますます家計負担は増すばかり。このような状況下では、今後は「主食への支出をいかに減らすか」が家計の健全化に必要なスキルとなるだろう。
2025年4月21日に発売予定の『ザイ6月号』では、インフレが直撃する家計を救済する『最強節約術77』を特集。その中から、急騰するコメへの支出を減らす節約ワザを紹介する。
ご飯茶碗1杯は52円
食パン1枚16円と比較を!

一般的にコメはご飯茶碗1杯あたり65グラムを使用。1キロ800円の場合、「1杯あたり52円」が目安になる。節約を目指すなら、この1杯52円を基準により安い代替品を探すことがカギとなる。
例えば食パンは1斤200円だと8枚切りなら1枚25円。6枚切りでも1枚33円だ。いずれにしてもコメより安い。しかも、食パンは生鮮なので、夜になると割引シールが貼られることも多いし、老若男女問わず人気があるので集客効果を見込んで特売になることも多い。実際に、都内のスーパーでは130円(税込)程度で買えたので、8枚切りなら1枚あたり約16円、6枚切りで1枚あたり約22円だ。また、ブランドにこだわらなければ、PB(プライベートブランド)の食パンは定価で買っても同程度のものが多い。
食べ盛りの子どもには、8枚切り3枚を食べてもらう。あるいは例えばオカズがハンバーグなどの洋食系だったら、1杯目はコメで、おかわりはパンでといった工夫も考えられる。