
ビジネスメールでは常套句のように使われるフレーズがいくつかあります。慣れたフレーズは使いやすいのですが、無意識に付け加えると、メールをわかりづらくしてしまったり、雑な印象を与えてしまったりすることも。使い方に注意すべき定番フレーズを紹介します。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)
メールで使いがちだけど
避けたほうがいい表現は?
「丁寧なメールにするために多くの人が使いがちだけど、実は避けたほうがよい表現」はいくつかあります。
一つは、「取り急ぎ」。例えば、「取り急ぎ、御礼まで。」という表現を使う人がいますよね。その後正式なお礼の連絡をするのであればいいのですが、何もしない場合は、付けないほうがいいです。雑な印象を与えてしまうと思います。
「五月雨式に失礼します」という表現もよくありますよね。「前のメールで書いておくべきだったけど、書きそびれてしまった、ごめんなさい」という意図で加えるのは自然ですが、意図的にメールを分けている場合は不要だと思います。
また、便利な表現なのですが、「恐縮」という言葉を使いすぎるのは注意したほうがいいかもしれません。申し訳ない気持ちを示すときに使われる言葉なので、例えば、仕事の依頼が急になってしまったときなどに「恐縮ですが、今週中の納品をお願いします」などと連絡するのはよいのですが、問題なく仕事を進めているなら、“恐縮”する必要はないと思います。
どうしても丁寧な表現を使いたいのであれば、「お手数ですが」くらいにしたほうがいいですね。恐縮は、本当に使うべきときに取っておきましょう。