箱根駅伝での「給水」にも役立った
最強の持久トレーニング

 まとめると、シェイプアップに効果的な最強の方法は、「ややきついレベルでの持久的なトレーニング」を取り入れることです。

 ややきつい運動の目安は、運動経験のない人がこれなら5~10キロくらいいけるなというペースのジョギング。本当に5キロを走らなくても、走って歩いて走って歩いての繰り返しでもかまいません。

 他にも、ゆるくジョギングをして、最後に50メートルダッシュなんていうのもいいでしょう。ちなみに私は、このトレーニングで箱根駅伝の選手に給水することができました(笑)。箱根駅伝の給水は、100メートルを18秒で走らないといけませんからね。

 夏は筋トレ(瞬発力)、冬はマラソン(持久性)のように、シーズンまたは日ごとに運動内容を変えるのもいいと思います。私自身も夏はやり投げ(瞬発力)、冬はマラソン(持久性)を楽しんでいます。バリエーションを持たせたほうが「飽き」を防いで運動を継続できますし、さまざまな要素を鍛え、相乗効果が期待できるでしょう。

 最後に、運動後の飲み物には注意が必要です。以前、学生がバトミントンをするときに2リットルのスポーツドリンク(400キロカロリー)を近くに置き、暑いからと2時間の練習ですべて飲み干しました。これは練習で消費したエネルギーをそのまま補給してしまっているのと同様です。

 スポーツドリンクの糖分はものすごく高い。競技選手が暑熱下で飲むものであって、ほとんど運動をしていない人が暑いからと利用するものではないのです。ですから、運動後の代謝が高まっている状態でのビールも本来はNG。おいしいですけどね(笑)。

 シェイプアップのための運動をしたら、あまり糖分を含まない飲料で水分を補給し、タンパク質が豊富なバランスの良い食事で体の回復を促すことが大切です。