スキマバイトのドタキャンは
小さな飲食店にとっては恐怖

 僕の前に働いていた方も、正直なところ、おじいちゃんでしたからね。あの方もいつまで働けるんだろう? そしてあの方が辞めてしまったらその後任は見つけられるのか? その穴はスキマバイトだけで埋められるのか? いろいろ気になってしまいます。

 こんな感じで人手不足に関して話している中で、さらに店長から衝撃的な情報が飛び出しました。

 実はこの日のスキマバイト、前日にマッチングした女性の方が入る予定だったそうですが、知らない間にその方がキャンセル。システム側で自動的に再募集がかかって、それをたまたま朝、アプリを見ていた僕が見つけて申し込みして働きに来たわけですが、店長はそのキャンセルに全く気づいていなかったみたいなんです。

 もし仮に仕事に申し込みする人がいなければ、早朝から夜まで通し勤務だった店長はお昼すぎからバイトゼロのワンオペで働く羽目になりそうだったとのこと……。

「いやー、マジで危なかったよ。知らない間に急なキャンセルとか、怖いよね! あなたが来てくれなかったらお店が回らなかったですよ。ありがとう!」と感謝していただいて、僕としてもいいことをした気分になりました。

 しかしスキマバイトのドタキャン、和食ファミレスの時にもありましたけどギリギリの少人数で回しているお店にしたら本当に恐怖ですよね。

 結局、夕方以降は来店するお客さんの数も落ち着き、終業時間まで店長とおしゃべりなどしながら、楽しく立ち食いそば屋さんの勤務を終えることができました。

 今回のスキマバイトもいろいろ興味深かった! これだけ飲食業界が人手不足なら、僕のスキマバイト稼業も当分、安泰なのではないかと思います。それがいいことなのか、悪いことなのかはわかりませんが……。