同期の中で一番に昇進してしまった場合（仕事編）

【失敗例】
　管理職に昇進することが決まったAさん。辞令が出た瞬間から、業務に集中する様子もなく、その日は浮かれモードです。昇進する前から上司と仲が良い事をアピールしていたため、陰口で「あいつ、上司に取り入ってうまくやったな」と言われてしまいました。

　もちろん普段から努力はしていましたが、それを人に話すことはあまり好きではない性格だったため、業績で認められ昇進したのにもかかわらず、運と上司への取り入り力で昇進したと思われたのです。結局、同僚や部下からはあまり応援されず、同期とも疎遠になってしまいました。

【成功例】
　上司とは仲が良かったのですが、普段からあまりその事を大げさに言わないようにし、同期や年下との時間を大切にするようにしていました。あまり努力しているとは言いたくない性格でしたが、あえて周りに苦労話も相談していました。そのため昇進しても、「運や才能はあるやつだが、努力もしている」と認められ、その後も応援されるリーダーになりました。

【ジェラシーを避けるためのお作法】
・辞令が出る前の行動に気をつける。
・上司となるべく仲良くしているように見せない。
・努力している姿を隠さない（やりすぎはNG）。

　昇進すれば、周りからほぼ100％ジェラシーが発生します。昇進する人は、この事実から目を背けてはいけません。同期であればなおさら妬ましく思うでしょうし、頑張っているけれど結果が出ていない人ほど、その気持ちは生まれてしまいます。

　昇進に関しては、辞令が出るタイミングも、伝えるタイミングも選べない事が多く、辞令は一斉報告のことが多いので、伝えるタイミングをこちらでコントロールする事も難しいのです。

　そのため、普通に「昇進した」と言うしかありません。お作法が必要になるのは、辞令が出る前の本人の行動の「見せ方」にかかってきます。「報告の前」という点が重要です。

ジェラシーを避けるのも重要なスキル

　同じ成功報告でも、「ジェラシーを避けるためのお作法」を知っているのと知らないのでは、事例のように、将来の人間関係が確実に変わってきます。

　今後の人間関係を良好にするためにも、とても重要なスキルの一つとなりますので、皆さんも何か成功の報告をする際には気をつけてみてください。