「人手が足りない…」サカイ引越センターが若者の採用で編み出した“渾身の一手”とはスペシャルゲストで登場した武井壮さん Photo:カーゴニュース

サカイ引越センターが4月、新ユニフォームの発表会を開催した。足掛け1年半のプロジェクト発表でタレントの武井壮さんを招いたパフォーマンスを行った狙いとは。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です

「引越スタッフは接遇のできるアスリート」

 サカイ引越センター(本社・堺市堺区、田島哲康社長)は4月22日、新ユニフォームの発表会を都内で開催した。当日はユニフォームの詳細説明やファッションショー、タレントの武井壮さんを招いたパフォーマンスを行った。

 新ユニフォームはミズノ(本社・大阪市住之江区、水野明人社長)と共同開発したもので、機能性やデザイン性の向上を通じて多様な人材を確保し、輸送力不足が懸念される「2024年問題」に対応。4月からの運用を予定する。

 サカイの従来の制服は、青色をベースにしたキャップとシャツ、長ズボンによるセットアップだった。これまで、デオドラント機能による消臭効果や反射テープを施すなど、作業快適性や安全性向上で機能的なマイナーチェンジを施している。

 今回、制服のリニューアルにあたり、2023年の10月に社内でプロジェクトチームを結成。コンセプトを「引越スタッフは接遇のできるアスリート」に定め、若手従業員のアイデアやベテラン従業員の要望を積極的に取り入れたほか、複数企業が参加した全社的なコンペティションを行った。その結果、従業員の4分の3以上から指示されたデザインを提案したミズノを開発パートナーに選んだ。

 新ユニフォームのデザインには、「引越し=力仕事」という従来のイメージから「オシャレでスポーティーな専門職」に変えるため、Z世代の「もっとオシャレに働きたい」という声を反映。また、黄色と黒を基調としたカラーリングに変更した。