車を盗まれないために
CANインベーダー対策
現段階でCANインベーダーから車を守るのに効果的と言われているのが、車用の防犯アイテムを使った物理的対策です。
「ハンドルロック」は、ハンドルを物理的に固定して、ハンドル操作できないようにします。
ハンドルロックは固定の仕方によって、ワイヤー型、ハンドル+ペダル固定型、ハンドルのみ固定型、ダッシュボード固定型に大きく分かれます。最も防犯性が高いと言われるのは、ダッシュボード固定型です。
太くて切断が難しいスポーク部(ハンドルの中央部分と外側の円周部分をつなぐ部分)をロックできるため、盗まれにくいと言われています。ハンドルロックは、車の外からもその存在がはっきりわかるため、犯人に「盗むのに時間がかかる」と思わせ、抑止力にもなります。
「タイヤロック」は、タイヤを物理的に固定して、タイヤが動かないようにします。
タイヤのサイズに合うもので、「タイヤロックを付けていますよ」とはっきりわかるものを選ぶようにしましょう。併せてホイール盗難を防止するホイールのロックナットを付けるのも有効です。
そのほか、ブレーキペダルを動かないようにする「ブレーキペダルロック」も有効です。
また、盗難後に自分の車がどこを走っているのか追跡できるGPS発信装置や、駐車場に防犯カメラを設置するのもいいでしょう。防犯カメラは、抑止力にもなります。

佐々木成三 著
私のおすすめは、最新の後付けのイモビライザーです。認証が行われない、あるいは認証が間違っている場合は、シフトチェンジと同時にエンジンが停止し再始動できなくなります(編集部注/イモビライザーは、車のキーと車両双方に電子的なIDが設定されており、両者が一致するとエンジンがかかる仕組み。CANインベーダーは、メーカー純正のイモビライザーを無効化してエンジンを始動させるが、他社製のイモビライザーを後付けしておくことでエンジンを停止させられる場合がある)。
長時間路上駐車しない、自宅から駐車場が離れているときは定期的にチェックする、防犯対策がしっかりしている駐車場を利用するなどの基本的な防犯対策も、疎かにしてはいけません。
車泥棒に狙われたら、持ち去られるまでわずか数分です。あらゆる手立てをして、隙を見せないことが大切です。