一般生向け「英語入試」は品ぞろえの一環
国数英から2科を選ぶ1月10日大妻嵐山[まなび力エキスパート](70人・1倍)([ ]は入試名、( )は2025年度の受験者数・実倍率、以下同じ)は、第一のタイプの典型例かもしれない。25年は68人が合格しており、第一志望の受験生に優しい入試回となっている。同じく埼玉の秀明は、国算英3科もしくは国算英から2つ選ぶ2科の入試が並んでおり、英語での受験機会が多く用意されている。
東京はどうか。2月2日午後に新設された算英2科の芝浦工業大学附属[英語](30人・15倍)のように、女子の合格者がゼロというような極めて狭き門の入試回もある。算英2科の共立女子[2月3日午後(英語4技能型)](34人・2.3倍)は堅調な入試回だが、日本語作文を課す1日午後の共立女子第二[1回(PM)英語(4技能型)]は、受験者数が23年から順に4人、3人、4人で、いずれも1倍と全入状態が続く。
同じく1日午後のトキワ松学園[英語コミュニケーション](14人・1.2倍)は国・算いずれかと英語の2科だが、英検3級以上取得者は英語の試験が免除されて入試当日は1科となる。リスニングとスピーキングを含む英語もしくは国算2科を選ぶ2日の聖ドミニコ学園[前期3回](7人・1.8倍)は、志願者数も25年に19人にまで増えた。
男子校では、2月3日に国算英3科で行われる東京都市大学付属[グローバル](36人・1.7倍)がある。英語を選ぶ受験生がどのくらいいるか実態をうかがえるのが、1月10日午後の城北埼玉[特待](313人・1.9倍)で、算数と理科か英語のいずれかを選ぶ2科だが、英語を選んだ受験生は313人中8人にとどまっている。