理不尽さには「質」がある!
限界を見極めるのが上司の仕事
成長する環境に身を置くと理不尽さが降りかかってくる。だから成長したければある程度の理不尽さを受け入れる必要もありますが、そこで注意しなければならないのが理不尽さにも質がある点です。
企業がビジョンを実現するためのチャレンジで発生する理不尽と、あまり能力の高くない経営者やマネージャーが思い付きで言い出すような理不尽さは別物です。仮に意味のある理不尽だとしても上司がボーダーラインを把握していなければ、超えてはいけない一線を超えてしまう危険があります。
自分が理不尽な環境を乗り越えてきた人は、「この一線を超えたら部下が潰れてしまう」という限界を知っています。また、言動の根源には「部下に育ってもらいたい」という愛情も必要でしょう。このような上司の下では、「適度な理不尽さ」によって部下は成長していくと思います。
しかし、このボーダーラインを知らず、部下への愛情もなければ、「過度な理不尽」としてパワハラになったり、相手を病ませてしまったりします。もし悪質な理不尽さを要求されることがあれば、社内のしかるべき部署に相談するなどして、その状況を脱してください。
理不尽は必ずしも悪ではなく成長の砥石となりますが、理不尽の質に対する見極めも非常に大切です。