
人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
入社して何日かたっても緊張が取れない様子の新入社員クン。同僚といっしょに「帰りに一杯どう?」と飲みに誘ったら、醒めた口調で「それは業務ですか?」と聞いてきた。
「うわ、そういう系のヤツだったか」とドン引きしたが、即座に見切りを付けて「じゃあ、来なくていいよ」と突き放すのもかわいそうだ。さて、どうしたものか?
(B)「業務ではないけど、もし予定がないなら付き合ってよ」と下手に出る
(C)「業務じゃないから残業代は出ないけど、もちろんおごるよ」と説明する
正解は……
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C
× (A)「社会には業務じゃないけど大事な業務ってことがあるんだよ」と諭す
△ (B)「業務ではないけど、もし予定がないなら付き合ってよ」と下手に出る
◎ (C)「業務じゃないから残業代は出ないけど、もちろんおごるよ」と説明する
解説
社会人になったばかりで、あれこれ気負っているのかもしれません。カチンとはきますが、若気の至りってことでひとまずは長い目で見守ってあげましょう。
ここは、やさしい口調でCのように説明してあげるのが、先輩としての包容力です。こっちがおごるのは大前提であらためて言うのも野暮ですが、ちゃんと言葉にして伝えないと、相手に無用の不安や被害者意識を抱かせるかもしれません。
その点でBは少し不親切だし、下手に出ることで相手を付け上がらせる可能性もあります。この新入社員クンにAのように言っても、どういう意味なのかまったく理解できないでしょう。もちろん、本気で嫌そうなら、無理に連れていく必要も義理もありません。