詐欺行為について警察に相談しましたが、追うこともだまし取られたお金を回収することも難しいというもので、諦めるしかないという結果でした。
探偵に調査を依頼する人は、心が弱っていることが多く、判断が危ういこともあります。だからこそ詐欺探偵は巧妙な手口でつけ込んでくるのです。
特に、SNSで「浮気の前兆チェックリスト」を使った心理的な揺さぶりには要注意です。
「3つ以上当てはまれば危険」といわれれば、誰だって不安になるものです。
信頼できる探偵かどうか
見極めるポイントとは?
今後、探偵に相談するときは、信頼できる探偵かどうかを見極めるために、これらのポイントに気を付けてください。
・探偵業法の届け出があるか(公安委員会への届け出番号を確認)
・面談時に届け出証明書を提示してくれるか
・事務所の実体があるか(レンタルオフィスやバーチャルオフィスは要注意)
・契約書面を交わすか(メッセージアプリやSNSやメールだけで契約しない)
一段落した紗希子さんは「私自身がだまされるなんて考えたこともありませんでした。私はこれまで夫や人に判断を委ねていたんだと思います。誰かがやってくれるの、その誰かが詐欺師だったんです。私は自分の判断で生きていかなければいけないと、だまされたけど大事なことを学びました」
凛とした表情で語ってくれた紗希子さんは、市役所にある詐欺被害に遭った人の相談窓口で働き始めたそうです。
同じような手口で被害に遭っている人は全国にいます。私たち本物の探偵はそのような方々の助けになり、微力ながら被害を減らす発信をしていきます。
「偽探偵詐欺の被害者を減らす探偵」点と点が線になる探偵トークでした。
※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため個人名は全て仮名とし、一部を脚色しています。