2型糖尿病
 インスリンが出る量が少なくなるタイプと、インスリンの働きが悪くなり肝臓などの細胞がその作用を感じなくなるタイプがある。遺伝と環境も無関係ではないが、生活習慣によって引き起こされることが多く、発症の最大の原因は肥満にあると言われている。

 今回、発表されたのは後者の2型糖尿病患者に関する調査結果だ。民医連に加盟する全国の病院・診療所を受診している20~40歳の患者782人(男性525人、女性257人)から、収入や学歴、生活習慣などを詳細に聞き取って作成された。

 肥満度を表すBMI(Body Mass Index/ボディマス指数)は、通常25以上で肥満と認められ、30以上になると将来なんらかの病気になる確率が高くなると言われている。

 今回の調査では、年齢層が20~40歳と若いのに、BMIが最大時に30以上あった人が全体の74%に達している。そのうち、失明の可能性のある網膜症の人が23%、将来、人工透析が必要になる可能性の高い腎臓障害の人が16%もいる。

 この調査に参加した立川相互病院・糖尿病代謝内科の宮城調司医師は、「従来、生活習慣がおもな要因となる2型糖尿病は、40歳以降に発症するものとされてきました。ところが、今回の調査では20~40歳でも重篤な症状が認められている人が多い」と危惧を抱いている。

糖尿病の発症、進行の陰に
貧困問題が見えてくる

 調査対象になった男性の糖尿病患者の生活習慣を見てみると、運動習慣のない人が48.1%、タバコを吸っている人が42.7%、お酒を飲む人が38.9%。たしかに、生活習慣によって糖尿病を引き起こしている可能性は否定できない。

 だが、生活習慣だけが原因とはいえないのが、彼らの抱える社会的背景だ。