「最新版」1億円以上稼ぐ取締役1199人の実名! 上場3890社「年収1億円以上幹部」ランキング#23

実は日本の上場企業には「年収1億円以上」のビジネスパーソンが1199人もいる。果たして、どんな顔触れなのだろうか?報酬が、諸外国に比べて低過ぎるという指摘もあるだけに、年収が高いこと自体は批判されるべきではないだろう。ただ、業績や株式市場からの評価が振るわないにもかかわらず、1億円ももらっているのであれば、従業員や株主は心穏やかではいられないかもしれない。そこで、ダイヤモンド編集部では上場企業3890社を対象に、年収1億円以上の経営陣を調査、業界ごとに実名でのランキングを作成した。特集『「最新版」1億円以上稼ぐ取締役1199人の実名! 上場3890社「年収1億円以上幹部」ランキング』(全24回)の#23では、機械業界の報酬ランキングを掲載する。(ダイヤモンド編集部 井口慎太郎)

ものづくりのグローバル企業がそろうも
幹部の待遇はパチンコ機器メーカーが優勢

 機械業界にはダイキン工業やコマツ、ディスコ、DMG森精機などグローバルでトップクラスのシェアを誇る企業が多い。防衛費増額を追い風に企業価値が高まっている三菱重工業やIHIもこの業界に属している。

 重工業は航空エンジンの好調や電力需要に伴うガスタービンの活況で社員の待遇も上がっている。建機メーカーも利益率が高い鉱山機械が収益に貢献し、賃上げにつながっている。機械大手の年収については特集『25年 給料ランキング』『機械業界の年収ランキング【主要10社】初の1000万円突破はどの会社?コマツ、三菱重工業、ファナック、DMG森精機は何位?』で解説している。

 そんな機械業界で「年収1億円以上」の経営幹部は、どれほどいて、どんな顔触れなのだろうか?

 ダイヤモンド編集部では、経営トップの会長、社長のみならず役員を対象に、年収1億円以上の高額な報酬を受け取っている人物を業界別に集計した。1社から複数人が記載される場合もある。また、本特集では高収入を単純に批判する狙いはない。ランキングには、年収額と併せて、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、時価総額も掲載しているので、それらに「見合う年収」を得ているかの参考にしてほしい。

 集計の結果、機械業界で「年収1億円以上」は94人いることが判明した。全業界の平均が38.7人だから、約2.4倍に上る。トップに輝いた著名な「カリスマ名誉会長」はなんと、破格の44億円を受け取っていた。

 ユニバーサルエンターテインメント、SANKYO、セガサミーホールディングス(HD)、ダイキン工業、コマツ、ディスコ、DMG森精機、三菱重工、IHIといった企業の幹部たちは、幾らもらっているのだろうか。全業界の上場企業の平均と比較して水準は高いのだろうか。次ページで実名と共に一挙に見ていこう。