「最新版」1億円以上稼ぐ取締役1199人の実名! 上場3890社「年収1億円以上幹部」ランキング#11

実は日本の上場企業には「年収1億円以上」のビジネスパーソンが1199人もいる。果たして、どんな顔触れなのだろうか?報酬が、諸外国に比べて低過ぎるという指摘もあるだけに、年収が高いこと自体は批判されるべきではないだろう。ただ、業績や株式市場からの評価が振るわないにもかかわらず、1億円ももらっているのであれば、従業員や株主は心穏やかではいられないかもしれない。そこで、ダイヤモンド編集部では上場企業3890社を対象に、年収1億円以上の経営陣を調査、業界ごとに実名でのランキングを作成した。特集『「最新版」1億円以上稼ぐ取締役1199人の実名! 上場3890社「年収1億円以上幹部」ランキング』(全24回)の#11では、証券業界の報酬ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 重石岳史)

証券業界は年収1億円以上が39人!
野村、大和は好業績もPBRに課題

 証券業界は、2024年に始まった新NISA(少額投資非課税制度)を追い風にわが世の春を謳歌している。日経平均株価も活況を呈し、個人の投資マネーが市場に流入。野村ホールディングス(HD)は24年度の純利益が過去最高に達し、大和証券グループ本社も19年ぶりの高水準となるなど、業界は大きなビジネスチャンスを迎えている。

 そんな、証券業界で「年収1億円以上」の経営幹部は、どれほどいて、どんな顔触れなのだろうか?

 ダイヤモンド編集部では、経営トップの会長、社長のみならず役員を対象に、年収1億円以上の高額な報酬を受け取っている人物を業界別に集計した。1社から複数人が記載される場合もある。また、本特集では高収入を単純に批判する狙いはない。ランキングには、年収額と併せて、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、時価総額も掲載しているので、それらに「見合う年収」を得ているかの参考にしてほしい。

 集計の結果、証券業界で「年収1億円以上」は39人いることが判明した。そのトップの報酬は、22.88億円と超高額だ。

 野村HD、大和証券グループ本社、SBIホールディングス、マネックスグループといった大手証券のほか、SBIレオスひふみやトレイダーズホールディングス(HD)といった企業の幹部たちは、幾らもらっているのだろうか。全業界の上場企業の平均と比較して水準は高いのだろうか。次ページで実名と共に一挙に見ていこう。