
リクルートエージェント キャリアアドバイザー
地方公務員として児童福祉業務にて経験を積み、2023年にリクルートに入社。キャリアアドバイザーとして、さまざまな業界・職種の求職者の転職を支援。求職者の方にとって納得感のある転職活動ができるよう支援をすることにこだわりを持つ。
強い目的意識が、困難を乗り越える原動力となる
今回は、子どもの将来のためのスキルアップという強い目的意識を持って転職活動に臨んだAさん、将来への不安を解消すべく、理想の働き方を追求したBさんの事例をご紹介しました。お二人のケースに共通しているのは、決して順風満帆な道のりではなかったということです。
子育て中で勤務時間などの制約があることで、多くの書類選考や面接で不採用が続き、時には活動を中断してしまうほどでした。それでも二人が諦めずに進み続けられたのは、「子どもを大学まで進学させてあげたい」「仕事も家庭も両立させたい」という、それぞれの揺るぎない強い思いがあったからです。強い目的意識こそが、困難を乗り越え、自分にぴったりの企業に出会うための何よりの原動力となったのです。
転職活動は、自身を評価される場ではなく、あくまで「自分に合う企業かどうかを見極める」ためのものです。たとえ不採用が続いたとしても、あなたの能力が足りないということではありません。自身の志向や価値観、そして今回のお二人のような強い思いに寄り添ってくれる企業を、見つけるためのプロセスなのです。
本連載では、次回以降もさまざまなキャリアアドバイザーが20代・30代の方々の転職事例をご紹介していきますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。