大学入試2026Photo:PIXTA

私立大学の2強である早稲田大学と慶應義塾大学。この両方に合格したダブル(W)合格者はどちらに進学するか。2024年度入試までは慶應大を選ぶ者が多かった。しかし25年度入試で、早稲田大がついにひっくり返した。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『大学入試2026』を10回以上にわたってお届けする。第1回は早慶W合格者の進学率データを大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

東進「早慶W合格勝敗表」
調査開始以来、初の逆転

 最難関私立大学である早稲田大学と慶應義塾大学を併願して両方に合格した場合、最終的にどちらへ進学するか。この「ダブル(W)合格者の進学率」において、大逆転が起きた。

 W合格者の進学率データは、大手予備校である東進ハイスクールが分析しているもので、調査分析を開始した2018年度以降24年度まで「早慶」(早稲田大、慶應大)の勝負では常に慶應大が勝利してきた。しかし、25年度は違った。

 東進ハイスクールなどを運営するナガセの市村秀二常務執行役員は、最新のデータを手に、「ついに逆転した」と発した。18年度からの調査分析で初めて、早稲田大が慶應大をひっくり返したのである。

 次ページでは、この勝敗表を大公開。大学全体だけでなく、学部単位にまで迫り、大逆転が起きた背景をつまびらかにした。