
関西の難関私立大学群「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)の2大学に受かったダブル(W)合格者はどちらに進学するか。関西大は2025年度入試で、関関同立の最下位からついに抜け出した。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『大学入試2026』を10回以上にわたってお届けする。第2回は関関同立W合格者の進学率データを大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
東進「関関同立W合格勝敗表」
関西大が最下位から抜け出した
関西の難関私立大学群「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)の一つである関西大は「ダブル(W)合格者の進学率」で、関西学院大に勝利した。関関同立の最下位というポジションから、ついに抜け出したのである。
W合格者の進学率は、二つの大学に合格した場合にどちらへ進学するかを示す数値で、大手予備校である東進ハイスクールは2018年度以降、このデータの調査分析を実施している。24年度までの7年間は毎年、関西大は関西学院大、同志社大、立命館大に負けていた。ところが最新の25年度入試では、調査開始以降初めて関西大が関西学院大に勝利し、逆転した。関関同立の最下位から抜け出し、3番手となった。
逆転された関西学院大は近年、一般選抜での受験人気が上昇しており、25年度は過去最多の志願者数(延べ人数)をたたき出した。そんなタイミングでなぜ、関西大が関西学院大を抜いたのか。
次ページでは、関関同立のW合格者の進学率勝敗表を大公開する。大学全体だけでなく、学部単位やキャンパス別の勝敗まで分析し、逆転劇が起こった要因に迫った。大学そのものの動きが影響したのはもちろん、東進ハイスクールなどを運営するナガセの市村秀二常務執行役員は「社会的な変化」が影響した可能性も考察している。