また、「中途社員が多い」「多様なバックグラウンドを持つ人材が集まっている」といった声も多く寄せられており、中途入社者を受け入れる体制が整い、多様な人材が互いの強みを生かしながら働いている姿がうかがえる。
ミドル世代が驚いた
“フラットすぎる職場”の文化とは
ミドル世代の転職者のなかには、前職で培った経験を生かし、管理職として入社するケースも少なくない。ただし管理職としての転職は、スキルや実績だけでなく、既存社員からの信頼を得られるか、企業文化に馴染めるかといった点でも難しさを伴う。
今回ランクインした企業に寄せられた社風や組織文化に関するクチコミを見ると、新しい挑戦を歓迎する柔軟さや、進化し続ける組織風土があることがうかがえる。さらに、上下関係にとらわれずフラットにコミュニケーションが行われている様子も多く語られていた。
上位30社の「風通しの良さ」スコア(5点満点)は、全体平均よりも0.57ポイント高い。以下のクチコミからも、このような特徴をもつ企業では新しく加わった管理職層も受け入れられやすく、ミドル世代がスムーズに能力を発揮できる環境が整っていることがうかがえる。
「企業文化としては、イノベーションを重視する姿勢が目立つ。AWSは常に新しいアイデアを歓迎し、既存の枠組みにとらわれない挑戦を推奨している。これはAmazon全体の理念である『Day 1』(スタートアップのような姿勢を維持する)に基づいており、日々変化を受け入れ成長を目指す文化が根付いている。また、各チームや個人に大きな自主性が与えられる一方で、その分成果に対する強い責任が求められる」(エンジニア、アマゾン ウェブ サービス ジャパン)
「新しい年度毎に体制が変わるなど日々変化がある環境。組織図を見ると半年前のものでも古く感じる時がある程に人の入れ替わりが多い」(コンサルタント、日本マイクロソフト)
「フラットなコミュニケーション環境の中で様々なバックグラウンドの人、様々な階級の人が協働して、業務にあたっている。その中でも大きな特徴としては、他の分野の人との協力関係、連携に重きを置いている。研修などでもことあるごとに他分野との連携を求められるところがある」(コンサルタント、PwCコンサルティング)
「かなり上下関係はフラットな文化。役職持ちで、素晴らしいキャリアを持っているような方でも、担当レベルの人間に対し丁寧に接していただく機会も多く、ある程度はフェアであることが重要視されていると感じ、素直に良いところだと思う。これは、創業者の盛田さんの考え方が、今でも生きている証かなと感じる」(プランナー、ソニーセミコンダクタソリューションズ)