ランキング抜粋「ミドル転職者が評価&待遇に納得できる企業ランキング」の第1位は?

人手不足を背景に、40~50代を中心としたミドル世代の転職が急増している。企業は経験や専門性を持つ人材の採用に積極姿勢を見せる一方、待遇や評価の公正さがカギを握っている。オープンワークの調査を基に、転職したミドル世代が納得して働ける企業をランキングし、転職した理由を分析した。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

ミドル世代の転職が
増えている主な要因は?

 40~50代のミドル世代の転職が活発になっている。リクルートの調査によれば、2014~24年の10年間で転職者全体は約3倍に増加。その中でも40~50代は約6倍、50代に限れば12倍と大幅に増えている。

 背景には、企業の深刻な人手不足がある。企業は経験や専門性を備えたミドル世代にも採用対象を広げており、この動きが転職増加を後押ししている。

 また、大企業の早期退職制度や役職定年をきっかけに、40代以上でキャリアを見直す人が増えていることも要因となっている。

 一方で、プロフェッショナルバンクによる経営者や人事担当者への調査では、ミドル世代採用の課題として「給与や待遇が既存社員と釣り合うかどうか」が最も多く挙げられた。裏を返せば、転職を考えるミドル世代にとっても企業選びの重要な基準になっているといえる。

 社員・元社員によるクチコミサイト「OpenWork」を運営するオープンワークは、40~50代の転職経験者が実際に行った会社評価に注目。「待遇への満足度」と「人事評価の公正さ」(各5点満点)の合計スコアを集計し、ランキングした。

 上位に入った企業の特徴から、ミドル世代が働きやすい環境づくりについて考察する。

注:【対象データ】40代および50代中途入社の現職社員による、2022年以降のOpenWork上の投稿を集計。対象企業数は4293社。順位は小数点第5位までの結果。対象者・集計期間を限定しているため、OpenWork各企業ページの評価点と異なる。