特集>26年版・倒産危険度ランキング【危険水域408社】 過剰債務企業に迫る「最終審判」#22Photo:PIXTA

倒産危険度の値が低いのも危ないが、急激な悪化も怖い。赤字拡大、株価急落、借り入れ増。これらが重なるとリスクは跳ね上がる。特集『26年版・倒産危険度ランキング【危険水域408社】過剰債務企業に迫る「最終審判」』の最終回では、倒産危険度が「危険水域」に入った企業から、Zスコアが前年比で大きく悪化した企業を抽出し、「悪化度」ランキングのワースト50を作成した。48位スカイマーク、24位SUMCOなど有名企業もランクイン。財務の変調を映す顔触れを見ていこう。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

「悪くなった会社」は要注意
Zスコア「悪化度」が示す企業の変調

 倒産危険度ランキングは、企業の財務体力を「いま何点か」で測る健康診断だ。一方、今回の「悪化度」ランキングは、体力そのものよりリスクが跳ね上がることに焦点を当てた。

 例えれば血圧と同じで、数値がギリギリで正常範囲内であっても、上がり方が急激ならば、大きな異変が生じている可能性がある。

 倒産危険度(Zスコア)は、値が小さいほど倒産リスクが大きいとされる。Zスコアが急降下する典型的なパターンは三つある。(1)赤字の拡大で内部留保が痩せる。(2)収益力の低下で営業利益が悪化する。(3)株価下落×債務負担増で市場が「レバレッジ過多」と見なす。

 悪化度ワースト50の顔触れを見ると、特定の業種に異変が起きていることが分かる。業種別で最も多かったのが情報・通信で11社。次いでサービスが7社、電気機器と医薬品がそれぞれ5社で続いた。

 ワースト上位には創薬ベンチャーなど赤字先行型が入ったほか、製造業でも構造改革や市況悪化によって利益が急減し、ランクインした企業が目立つ。

 また、Zスコアの値だけを見れば、危険水域の中で比較的安全圏にいる企業であっても、悪化度ランキングには顔を出すことも。48位のスカイマークはその典型例だ。次ページで全貌を確認していこう。